2021年の年始から本格的に始めたチヌのフカセ釣りですが1月30日の釣行「フカセ釣りで初チヌゲット!」以降毎週末通いましたが釣れず。。。。
寒い時期の釣りでもあるためこんなに苦労しても釣れないのかと心が折れかけている時に今回の1匹をゲットしました。
この一匹により、なんとなく「釣れていた」チヌが「釣った」チヌに変わった転機となりそうな釣行ですがよろしければ読み進めていただければと思います。
千葉県館山市周辺にはとても魅力的な釣り場が多いですが、自衛隊駐屯地の裏にあり夏場は多くの海水浴、磯遊び客が訪れる人気のスポットです。
沖ノ島はその名の通り沖ノ島という島とその手前の護岸帯に分けられ、夏場は多くの海水浴、水遊び客が訪れますが、釣り人はその手前の護岸帯を主な釣り場にしており、私も今回そこで釣行しました。
釣り場としてはテトラ帯が100mくらい続いているエリアであり、テトラから2mくらい張り出した足場が20m間隔くらいであり、多くのチヌ釣り師がそこで釣りをしています。テトラから水深2-3mくらいのシャローが数m続き、そのさきは階段上に深くなり深いところで5mから10mくらいの水深となります。海底は砂地が基本ですが所々に岩礁帯や沈み根が点在しているような釣り場です。
なお、沖ノ島から車で5分くらいのところにセブンイレブン、さらに車で2-3分走ると釣具屋さんがあるという釣り人には非常に利便性が高い場所です。
太洋釣具餌センター
また、トイレは私は行ったことはないのですが護岸をずっと進むと沖ノ島の周辺にあるとのこと。ちなみに妻の話では所謂一般的な公衆トイレなので綺麗さはそんなに期待できないようです。笑
今回私の釣り座はおそらく沖ノ島護岸の中でもかなり手前の場所ですが、到着時からかなり魚っけが濃く、足元に多くの小魚が目に入りました。
釣行日は3/6の土曜日。
夜中の2時起床、2時半に出発し、夜明けと共に釣行開始。
天気は雨のち曇り。
気温は13度前後、風は北東の風が4-5m。
この釣り場は北風が吹くと向かい風になり、釣りにならないのですが思ったほどの風ではなく夜明けと共に小雨の中で釣りを開始。
なお、年末からチヌフカセを初めて、1月末にようやく2枚(30cmと36cm)を釣り上げてから1ヶ月以上がたち、その間毎週末に釣りに出かけましたが、全く釣れず、あたりの取り方も分からなくなり、そのため仕掛け作りにも迷いが出ていたそんな日の釣行でした。
潮は小潮、釣り開始時は満潮まで2時間程度の上潮、その後16時半の干潮までの間に下潮、潮止まり及び上潮に移る中で釣りをした感じでした。
釣り開始当初は右前から吹く風と上潮により仕掛けが手前手前に流されてくる中での釣行となり、満潮過ぎた後は風向きと潮の流れが逆になる2枚潮の中での釣行となりました。
また、午前中は霧雨のような雨が降ったり止んだりの状況であり、ラインが竿にまとわりつく時間帯もあり、少し釣りづらい状況でした。
ロッド:1.5号 5.3m
リール:3000番
道糸:ナイロン(サスペンド)1.5号
ウキ:円錐ウキLL 0,00号
ハリス:フロロ1号
ハリ:チヌバリ1号
ガン玉:G7 0-4個
さし餌は色々な可能性を探りたかったので下記の3種類をメインにしました。
生オキアミ
サナギコーン(ゲキアラ)
練り餌(イエロー&レッド)
撒き餌
生オキアミ
V10
チヌパワー
もしかしたらノッコミが始まってるかなとの淡い期待から全層が狙える所謂全誘導仕掛けでスタート。
それに0もしくは00の浮きにウキ止めゴム、道糸とハリスは直結、ハリスはフロロ1号・鉤はチヌバリ1号、ノーガンもしくはG7 1-4個をハリスに等間隔につけた簡単な仕掛けです。
仕掛けの馴染み状況及び餌取りの状況を見ながらG7を増やしたり減らしたりして調整。
さし餌は、基本生オキアミのL、練り餌のイエロー及びレッド、サナギとコーンを用意、撒き餌はV10+チヌパワーに生オキアミというブレンドで挑みました。
釣り開始当初から餌取りがひどく、オキアミは仕掛け投入後すぐに取られてしまう始末。また、風と潮の影響もありなかなか仕掛けが馴染まない状況でもあったため早々にノーガンを諦め、G7を1つ、2つと増やし、4つ目でようやくウキが少しづつ沈んでいく設定に成功。
途中鉤を持っていかれたこともあったためおそらくフグですがガン玉を打っても餌取りの猛攻がひどく、オキアミは入れると数秒でなくなる状況。
そのためイエロー、レッド、サナギ+コーンの形で餌をローテーションしたところイエローとレッドでは餌が残るようになり、イエローは少し時間が経過すると餌がなくなることがわかり、餌はイエロー一本に。
この日は正面からの風と雨により水上のラインの動きで当たりを取るのがかなり難しかったため竿先を水中に沈め、竿のガイド間に少しラインのたるみを作り、その動きを見ながら当たりを待ちました。
そこから数時間が経ち満潮を超え、下潮に変わり潮が動き出した直後の11時過ぎ、お腹が空いたので置き竿にしておにぎりを食べていたらいきなり糸ふけが一気に取れ、ラインが真っ直ぐになると同時竿が左方向に持っていかれる強烈なアタリが!
アタリもこれまで経験をしたことがない強烈なものだったのですが、引きもすごく、なかなかウキが見えず、見えた時には思った以上に沖だったのでかなり沖でかけたのだとわかりました。
そこからジリジリと手繰り寄せ、数分後見事なチヌをあげました。
のちに測定したところ41cmの大きなチヌであり、これまでの自己記録の36cmを5cm更新しました。
その後何回か餌を触っている感じのアタリはあったのですが食い込むまで行かず、結局この日は、このチヌ1匹で釣行を終えました。
実は1月末に釣ったときは「釣った」いうより「釣れた」という表現が正しく、なんとなくウキが動いたな、とかウキがちょっと沈んだな、と思った時に合わせてみたらかかっていた感じだったため、きちんと釣ったというのは今回のこの1匹が初めてかもしれません。
そのためこの1匹から私が学んだことは非常に多く、それを少しまとめてみました。
沖ノ島護岸に限った話かもしれませんし、季節によっても異なるかもしれませんが、これまでの実績を踏まえると少なくとも冬場は手前よりも沖目(だいたい20−30m沖)の方が釣れるということが分かりました。
前回釣れたのは干潮からの上潮で潮が動き出すタイミング、今回は満潮からの下潮で潮が動き出すタイミングとど満潮もしくはど干潮から上潮、下潮へ潮が動き出すタイミングにピンポイントで釣れていることが分かりました。
また、前回は北西、今回は北東となぜか釣りには向かない向かい風のタイミングで釣れました。これは偶然の可能性もありますが、護岸方向に風が吹くことが何かチヌにとっていいことがあるのかもしれず、今後の検証材料でしょうか。
今回のチヌは家に持ち帰り美味しくいただきましたが、捌いて胃の中身をみたところイエローで満たされており、その中に少しコーンとサナギが混じっている感じで、オキアミは全くありませんでした。
前回30,36cmが釣れた時はオキアミでかかっていること、今回の41cmはイエローでかかっていることを踏まえると大型の方が練り餌を食べるという仮説も浮上してきます。
一般的に魚には回遊と居付きのものがいると言われていますが今回私が釣ったチヌは居付きではないかと思います。
大型であったこと、片目が潰れていたことがその理由ですが近くの釣具屋さんの話では沖ノ島護岸は釣れれば一発大物との情報などもあり、それも加味すると下記のような仮説が考えられるかもしれません。
チヌ釣り師やファミリーフィッシングが多く集まる沖ノ島護岸では、その多くがオキアミを餌にしており、そのため居付き、賢くなったチヌはオキアミは危険と察知し、オキアミ以外の食料を餌に大型化。
さらに一発大物か釣れないかという状況から回遊性のチヌは入りづらい環境なのかしれません。
ただ、この辺は季節の問題もあると思いますので今年一年かけて検証したいと思います。
思ったよりアタリが明確だということを知りました。ただ、実際はまだ把握できていないアタリもあったかも知れずその中でも今回は一つの正解を得た気がします。
私は基本的に食べられる魚しか釣らない、釣った魚は食べる派ですので、今回はこの1匹のチヌを持って帰って食べるべく、前回同様釣ってから帰るまでビクに入れてチヌを生かしておき、帰る間際に生きじめ、血抜きをして持って帰りました。
自宅まで約2時間、家族に食べさせるために急いで帰り、帰ってすぐに調理開始。3枚におろし、骨や頭は出汁を取るべく煮込みました。
まずは釣りたてを刺身でいただきましたが、噛めば噛むほど味がある非常に美味しい魚であることは変わらず、今回は刺身に加えてチヌをしゃぶしゃぶにして食べてみました。
具体的にはチヌのあらでとった出汁をベースにして皮を引いたチヌの刺身をしゃぶしゃぶしていただきましたが、これが絶品でした。
これは長男、妻にも好評で、個人的にも刺身よりうまい気がしたのでこれからの定番にしたいと思います。
ちなみに前回含めこれまで30,36,41cmのチヌを食べましたが、30cmのチヌが一番美味しく感じましたのでこれからは大型のものはリリースかな〜と思ったりもしております。
今回は潮も小潮、天候も向かい風+小雨が降る中での釣行とあまりコンディションがよくない状況でしたが、コンディションが悪い時は他の釣り人も少なくのんびり釣りができるかなという思いと雨が降ると魚の警戒心が薄まるという話も聞いたことがあったため行ってみたところ自己記録更新の大物に出会えました。
前回のブログでも書きましたが2020年年末から始めたフカセチヌ釣りですが、これまで毎週のように自宅があるさいたま市から館山まで通い、チヌを狙いましたが釣れず。。。
たくさんのブログやYouTubeチャネルを参考にしながら釣り方を色々変えても釣れず、、、もう諦めかけた末の今回の一枚でした。
釣り方は釣れないとわからないとYouTubeチャネルの誰かが言っていましたが今回その意味がよく分かりましたし、私にとってはこれまでのことが全て繋がる貴重な一枚でした。
おそらくですがこれまでチヌの当たりだと思っていたものはあたりではなかったのではないかというくらい今回のチヌのアタリは明確でした。つまりチヌのあたりの見極め方、取り方が一つ分かったような気がします。
更に今回とこれまでの違いをいうと、これまではブログやYouTubeの真似事をして釣り方をコロコロ変えてやってみたのですが、今回は警戒心と好奇心が非常に強いチヌの身になり、どのような餌の状態なら食べるかなと考えた上で投入ポイント、仕掛け、つけ餌、インターバル等を変えながら狙っていきました。
具体的には、、、
沖ノ島護岸は常時比較的波風が強く、波のうねりや風の影響でウキが流されたり安定しないことが多いのでウキを沈めてつけえさを安定させました。(具体的にはウキを00に変更)
また、餌取りも多く、仕掛けが馴染まず底に辿り着く前に餌が取られる状況でだったためG7のガン玉を打って調整。
更に沖ノ島護岸は比較的水深がクリアであることから警戒心の高いチヌは岸際には寄り付かないと考え、少し沖目に狙いを定めました。(事実岸際はほぼ当たりがないし、チヌの釣果はない。)
そのため遠投に耐えうるようウキはLLサイズの円錐ウキに変更しました。
更にオキアミでは瞬時に餌が取られる状況であり、ローテーションの結果練り餌、その中でもイエローがもっとも有効であることが分かったのでイエローを主体に攻略しました。
加えて連日チヌ釣り師が多く通うポイントでもあるためおそらくチヌは相当擦れていると考え、長めのインターバルをとり、10−20分当たりを待つことにしました。
(餌が無くなるとウキが浮上してくる設定にすること前提)
ということで今回の釣行を通して学んだことなんだったかというと
「チヌの身になって考える」
です。笑
また、実は良い竿(軽くて、当たりが取りやすい柔らかい竿)を購入するかどうか迷っていましたが今の竿(1万円くらいの竿)で全誘導釣りで当たりが取れることが分かったためもう良い竿はいらないかな。笑
更に偏光グラスも買おうと思っていましたが、見えるウキに頼らない釣りができたことで逆光時にウキが見えないこと自体気にならなくなりその購入の必要性も今はあまり感じていません。
ということで、今回の釣行・釣果は私にチヌの釣り方を教えてくれただけでなく今の装備で十分であることも教えてくれました。
とはいえ、まだまだ居食いなどの細かい当たりは取れる自信がないですし、自然相手なので変わりゆく状況に対応していく中でまだまだ学ぶべきことも多いようにも感じており、今後の釣りが更に楽しみになった1日でした。
終わり
2021年3月6日
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