チヌ爆釣!!

〜数、サイズ共に自己記録更新!〜

2021年6月5日

2週連続で船形漁港へ出動。

前回ブログ「ノッコミ後期のチヌ狙いで意外なゲストが?!では30cmの食べ頃グレと思わぬ嬉しいゲストヒラメをゲットしましたが本命のチヌが釣れませんでした。


そんなこともあり今回リベンジとして同じ場所、同じポイントの紀州釣りでチヌを狙いました。

前回の学びである「だんごのコントロール」と「ウキ下のコントロール」に注意しながら釣りをしたところなんとサイズ、数ともに自己記録更新となる釣果になりました!


釣れないとほんとに疲れるのですが釣れると楽しさが疲れを上回りますね。笑


今回はそんな釣行です。


なお、船形漁港の場所、周辺環境などに関する基本情報については以前のブログ「ノッコミ期 36cmのチヌゲット!」をご覧ください。


当日の様子

天候・潮

BIの画像

天候 曇り時々晴れ

風 風向きはコロコロ変わったが風速は2-4mくらい

気温 21度前後

潮 長潮 潮高差 53cm(干潮67cm:0730、満潮120cm:1330)


5月中旬から気温も常時20度を超えている日が続いており、水温も常時20度を超えていることにより魚の活性も高まっていることを期待していました。

加えて前日の雨の影響か海がかなり濁っており、チヌの警戒心もかなり解かれているのではないかと思いながら釣りをスタートさせました。


釣り座

船形の写真

釣り座は前回同様、船形のとあるテトラ帯になりますが今回は潮位が低かったこと、潮の流れがそれほど強くなかったことから干潮時で竿一本弱、満潮時には竿一本強の水深でした。


上述の通り潮流はあまり強くなく、またあまり動かなかったこと、さらには風もそれほど強くなかったため比較的釣りがしやすい条件が整っていました。

加えていつも澄んでいる海が相当濁っていたのでこれは爆釣するのではないかという予感がありました。


タックル・仕掛け・さし餌・まき餌

ロッド:0号 5.3m

リール:1500番

道糸:ナイロン(サスペンド)1.5号

ウキ:ダイワウキセンサーSlim・ M、釣り武者超寝浮きType I

ハリス:フロロ1号

極小サルカン

ハリ:4号のチヌ鉤

ガン玉:なし


タックル・仕掛けは前回同様完全紀州釣り仕様。

できる限り仕掛けは軽くするためハリスは1号、サルカンは極小、ガンだまなし。

唯一前回と変えたところはハリのサイズ。前回の2号を4号に変更しました。

なぜ変えたかというとある前打ち釣りのYouTubeチャネルを見ていたところチヌが吐き出しにくいハリの方がかかりが良いというコメントを見たためですが、その方は前打ちというカニなどを餌にする落とし込み釣りの釣り方ではありますがチヌ針の6号を使い、普通にチンタクラスから50アップまで釣っていました。ただ、流石に6号をいきなり使うのは気が引けたため今回は4号を使ってみました。


ウキは前回のあたりウキのダイワウキセンサ一本。

風、潮流ともに比較的穏やかだったためもっとも浮力が小さいSlim一本で最後まで通しました。


撒き餌は速戦爆寄せダンゴ、アミコマセ、米糠、砂、押し麦、細引きさなぎで最初は狙いましたが、速戦爆寄せダンゴがいけなかったのか、組み合わせがよくなかったのか、水分量が悪かったのか、握り回数が悪かったのかダンゴがなかなか割れずかなり苦労しました。

午後ダンゴを追加作成し、王道ミックスである米糠と砂、押し麦、細引きさなぎをメインにダンゴを作ってからかなり割れるタイミングがコントロールできる様になり、王道のミックスに紀州釣りのみなさんが落ち着く理由がわかった様な気がしました。

ちなみに上記王道ミックスだと集魚効果が少し心配でしたが、釣果が落ちることはなく、ダンゴをコントロールできる様になった分、逆に手返しが良くなりその分プラスαの釣果に繋がった気がします。


刺し餌はレギュラーメンバーであるオキアミイエロー、食い渋りイエロー、さなぎ、コーン。今回のあたり餌は明らかに食い渋りイエローでした。


釣果・釣行

釣果

ヒラメ・グレの画像

①チヌ 43cm(自己新!!)7時37分(干潮潮止まり)、食い渋りイエロー、ダイワウキセンサーSlim

②チヌ 30cm 16時19分(下げ三分)、食い渋りイエロー、ダイワウキセンサーSlim

③チヌ 36cm 17時頃(下げ五分)、 食い渋りイエロー、ダイワウキセンサーSlim


その他

足裏サイズのメジナを含めコッパグレ多数

20cm程度のキス

小サバ多数


最終的な釣果はチヌ3匹、コッパグレ多数、小サバ多数、キス1匹ですが、絶え間なく当たりがあり、コッパグレではありますが何かが定期的に釣れたため楽しい釣行となりました。


また、針の結束が弱く逃したものや早合わせしたために逃したものなどをちゃんと取れていればおそらく7−8枚は取れたのではないかと思いますのでかなり魚影が濃かったんだと思います。


釣行を振り返り

釣り場の画像2

この日は夜中の2時くらいから夜明けまでシーバス狙いでイソメを餌にウキ釣りをしましたが餌は取られるが当たりが取れない状況で終了。笑


そこからは夜明けと共に紀州釣り一本で勝負。

最初の一匹がかかったのが7時過ぎなので夜明けから3時間弱、ダンゴのコントロールとこの日の状況に合わせたウキ下にすべく四苦八苦していました。汗


前述したようにダンゴがなかなか割れず、そのこともありウキ下の正確な把握にも時間を要してしまいました。


そんな中の7時過ぎに一発目の43cmのチヌがヒット。

ポイントは竿2−3本先と比較的手前、アタリはウキがもぞもぞ動いた後にグッと水中にウキ全体が沈み込む感じ。それほど鋭い当たりというよりすーと海中に沈んでいく感じでした。

かなり痩せていた魚だったためか引きもサイズの割にあまり強くなく、しかも比較的簡単に上がってきました。食べるために自宅に持ち帰って分かりましたが卵はなかったためおそらく産卵直後で体力を回復中の個体だったのではないかと思われます。


そこから1時間間隔でコッパグレやキスが釣れたため飽きることはなかったのですがチヌらしきあたりはありませんでした。

この時間帯は上潮のタイミングかつ実際の潮流もそれほど速くなかったのですが何故かウキ下を取ることにかなり手間取り、狙いの少し這わせる状態が作れずあっという間に時間が経過した感じでした。


次にチヌがかかったのは下潮に転じて少し経った16時過ぎ。

30cmの食べ頃サイズでしたがパワーはそれほどありませんが元気によく走り回った個体でした。

ポイントは竿3−4本先、アタリはすっと力強くウキが消し込む感じでした。


そして、立て続けに36cmのチヌをゲット。

ポイントは逆光でウキが見えるか見えないかのギリギリの場所で20−30m沖だったと思います。もぞもぞウキが動いているな〜と見ていたのですが、一瞬目を離した瞬間にウキが消えており、かなり遅合わせになったと思いますが合わせたところ竿にグッと重さがかかり、手応えがありました。


その後の夕まずめ時間もアタリがいくつかあり、まだ釣れそうな雰囲気はあったのですが十分な釣果があったこと、疲れもあり、暗くなってから後片付けをすると怪我をしそうだったこともあり、ここで衲竿しました。


紀州釣りの奥深さ

釣り場の画像2

チヌ釣りを本格的に始めたのは今年の1月ですし紀州釣りを本格的に始めたのは3月くらいからなのでまだ3ヶ月程度、釣行としては4−5回?5−6回?くらいですがやればやるほどなんと効率的な釣法なんだろうと痛感させられます。

その最も大きな理由はコマセと刺し餌を強制的に同調させられることです。


フカセ釣りでは風や潮流で流されている刺し餌に撒き餌を同調させるわけですが、水中に漂う刺し餌に同じく水中を漂う撒き餌を同調させることはかなり高度な技術が求められます。

それに加え、同調させておく時間を長く取ることはさらに難しいと思います。


そのためチヌのように他の餌取りから一呼吸遅れて登場する魚の場合、チヌが食するタイミングを測りながら、そのタイミングぴったりに撒き餌と刺し餌を同調させることを求められますが風や潮流で絶えず変化する水中でそれを実現させることは至難の技だと思います。


一方、紀州釣りは基本的に底にダンゴを落とし、ダンゴの中から飛ぶ出す刺し餌がそこに止まることで長い時間撒き餌と刺し餌を同調させることができ、上記のように遅れて登場するチヌの性質を考えると最適な釣り方ではないかと思います。


ただし、上記は刺し餌がダンゴ落ちたポイントにとどまっていることが条件になるため実は紀州釣りで最も大事なことはこのダンゴが落ちた・割れたポイントに如何に刺し餌を留まらせるかが鍵ということになろうかと思います。


今回はそれを確信した釣行となりました。


しかし、このダンゴが割れた場所に刺し餌を留まらせることが難しく、ダンゴの割れるスピード・ウキ下のコントロール、ダンゴの割れる場所を一定にする遠投力・ラインメンディングなどの技術、ダンゴの割れの感知、餌取りと本命あたりを見極めるためのウキ・ハリスの選択など一つ一つが奥深くその日の風・潮、水の濁り、海底の形状などにより無限のパターンがあることも痛感させられています。


風も潮の流れもそれほど強くなく、仕掛けが流されることがない場合にはウキ下トントン+十数センチが最も当たりが出ると思います。

逆に風や潮の流れが強く、仕掛けが流されやすい場合、こういうケースが大半ですし、チヌ自体も潮が動いた方が釣れやすいのでこちらが基本パターンになると思いますが、この場合水中でのラインのたわみも考慮したウキ下の確保が必要になります。


ちなみにウキ下が十分でないとダンゴが割れた後に刺し餌が浮き上がり、中層にいる餌取りにすぐ餌を取られます。

逆にハワセを大きくすると水中で仕掛けがたわむ原因となり、当たりが取りづらくなりますが、そこは実はラインにテンションをかけること(つまり糸ふけを極力なくす)で解消できると思いますので実は少しハワセ過ぎくらいがちょうど良いと最近は感じてます。


ただ、このハワセの長さがチヌ攻略の鍵と言っていいほど難しいと思いますし、そこは釣行回数を重ね経験を積むしかないのかもしれません。


実食

刺身の画像

釣った魚は食べる派の私は今回も大物のみ持って帰り、いただきました。


鉄板の食べ方であるしゃぶしゃぶと刺身でいただき、グレはいつも通りの味でしたがチヌはなんとなく身自体の味が薄いなと感じました。

これまで食べてきた冬場やノッコミ期のチヌはなんというかもっと味が濃く、噛み締めると独特の風味があったのですが今回のチヌはあまりにタンパクでちょっと残念でした。


あくまでも推測ですが、産卵後のチヌであったため体力が回復しておらず、身の味も落ちたのかもしれません。

また、捌いている途中に気づいたのですがこれまで食べたチヌと違い、今回のチヌはどことなく身の色がくすんでいるように見えましたが、体力の低下がそういう形で身に現れるのかもしれません。


ということで実食した上での教訓は「産卵後のチヌはリリース」です。笑


あとがき

魚の写真

今回は6月初旬の釣行でしたが、振り返ってみると船形には今年の2月に初めて行き、その後4月初旬5月下旬6月初旬と来ていますが釣果が上がったのは4月初旬までですので船形のノッコミは遅くとも5月中旬に終わっていたののかもしれません。


また、5月中旬から今回の6月初旬までの乗っ込み終了後の空白期間のチヌの動向ってどんななんだろうと思いを巡らせたりもしています。


産卵を終えた個体は想像するにかなり弱っていると思いますので、まず最初に考えることは外敵から身を守ろうとするのではないかと思います。

そう考えると産卵で浅場に上がってきたチヌが産卵を終え、向かうところは深場か。ただ、深場に移動するにも体力がいると思うので浅場の岩陰などにじっと身を隠しているか。いずれにせよ動かないでじっとしている期間があるのではないかと想像します。

一方で産卵後で体力を回復させるために食べなければならないとなると動きの遅い海藻や貝類などを食しているのではないかと想像します。


実際今回釣ったチヌで最初に釣れた個体はお腹がぺったんこでいかにも産卵明けという感じでしたし、お腹の中を見たところ私がまいた撒き餌もたくさん入っていましたが、海藻や貝のかけらみたいなものが入っている個体もいました。


私は魚ではないし、毎日船形で釣りをしたわけでもないのであくまでも仮説ですが船形のノッコミは5月初旬ごろに終了するのではないかと思います。

なお、そのころの水温はおそらく20度を超えだしたことだと思いますのでもしかすると20度を境に産卵するのかもしれません。



また、今回は紀州釣りについて何か見えた気がします。(いつも言っている様ですが。笑)


前回も記載した通り紀州釣りの肝はダンゴのコントロールとウキ下の調整だと言いましたが、最も大事なのはウキ下のコントロールだと思う様になりました。

何故ならダンゴの割れは糸にテンションをかけることで意図的に割ることもできなくはないですし、その時にウキ下を少し長めにとっていればテンションをかけたとしても刺し餌の浮き上がりを最小限に抑えることができるからです。

つまりウキ下をしっかり這わせる+ラインにある程度テンションをかけることが最も優先されることだとわかりました。

さらにそれに加えてダンゴの割れもコントロールできると最強かもしれません。


なんて偉そうに書きましたが、いつも釣れた後はそれが正解だと思って、次に挑むのですが大体次はやられます。笑

つまり、その日の天候や海の状態なんかも踏まえ臨機応変に素早く対応できる人が強いんでしょうね。


そんなチヌ釣り師を目指しこれからも頑張ります!


最後まで読んでくださりありがとうございます。また、お会いしましょう。👍


終わり


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